日先研案内
会長あいさつ
野本会長の後任として2024年6月に公益社団法人日本歯科先端技術研究所(以後、法人)の会長を拝命いたしました。僭越ながらこの場をお借りしご挨拶申し上げます。
任期は2年になりますが、本会の発展と隆盛のため役員一丸となり会員の皆様に慕われ誇れる法人になるよう勤めて参る所存です。会員ならびに賛助会員の皆様、そして関係各位の皆様方におかれましても変わらぬご支援ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
法人の会員数は900名に上ります。発足は1955年(昭和30年)山根稔夫先生、緒方先生、山内教授の3名が礎となり発足し、それから69年が経過し、今では日本口腔インプラント学会25の臨床系施設のなかで最大の会員を抱える団体にまで成長して参りました。それは、先人の先生方が掲げた「国民の医療と福祉の向上」を理念とし、大学や他の研修施設との歯科医学研究、会員教育、インプラント研究に特化されない時代に即した研究と研修事業を継続しているからだと言えます。
公益社団法人格をもつ学術団体は、論文の発表、学術講演の開催、機関誌の発行、市民公開講座、公益性をもった経営と情報開示等が求められます。しかし、それ以上に大事なことは会員から愛され慕われ、法人の会員であることを誇れる組織であることが必要だと言えます。
法人は全国に支部をもつ組織であり、東北・北海道地区、関東・甲信越地区、近畿・北陸地区、東海地区、中国・四国地区、九州地区、沖縄地区の7地区により構成され、それぞれに地区会長をおき全国レベルで活動を行っています。そのため患者様の紹介や先生同士の歯科歯科連携ができることも法人の特色かもしれません。会員の目線に立ち、逆ピラミット型の組織構造、すなわち役員や先輩の先生方が若い先生、そして歯科技工士、歯科衛生士の方々を支える黒子的組織作りに徹し活動を行っています。
法人の重点事業の一つである日本口腔インプラント学会認定講習会では講義内容の充実化・時代に即した講師陣の抜擢はもちろんのこと、修了後にはNFC(日先研フォローアップクラブ)に参加することで、ケースプレゼンテーション試験対策、学会抄録の作成支援、日本口腔インプラント学会専修医・専門医・指導医試験対策を受けることができます。会員へのこまめな支援システムを特徴とし多くの専門医、指導医を誕生させています。
これ以外にも数多くの取り組みを行っていますのでHPを参照していただければ幸いに存じます。
当法人は、日本口腔インプラント学会認定施設の中で唯一公益社団法人格を持つ団体であります。先人から受け継いだ「国民に求められる医療と福祉の向上」の理念を肝に銘じ、インプラント学に特化することなく、時代に即した最先端の治療技術の探究、そして会員に愛され慕われる法人組織作りに全力で取り組む所存であります。
今後、皆様にお役に立てるよう努めてまいりますので、皆様のより一層のご理解とご協力をお願いすると同時に忌憚のないご意見、ご指導を賜れれば幸いに存じます。
最後になりますが会員の皆様の益々のご健勝とご発展を祈念し就任のご挨拶といたします。
2024年6月23日